懐メロの館へようこそはてな版 ザ・ピーナッツ  東京たそがれ

 確か、このブログの第一回目で”懐メロの館へようこそ”シリーズ

もやると書いたと思います。なんで今日はmixiでやっている”懐メロ

の館へようこそ”シリーズをこちらでもやろうかと思いその記念すべ

き第一回目です。(なおmixi版をはてな向けに少々改訂してあります)
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超久々ではあるが、昨日珍しいレコードが手に入ったので紹介しよう

と思う。それも何とレア盤なのにたった42円!!それはピーナッツ

の”東京たそがれ”。

そう聞くとあまりなじみが無いかもしれないが、実はこの曲、あの有

名なウナ・セラ・ディ東京である。

元々、ザ・ピーナッツのために1963年に作詞岩谷時子作曲宮川泰

恋のバカンスでおなじみのビックコンビで世に送り出されたのであ

る。この時は編曲も宮川が担当している。しかしこのレコードが全く

売れなかったのである。そんな時、1964年にカンツォーネ歌手の

大物「ミルバ」が来日公演をすることとなった。この時、ミルバの歌

唱力の高さを評価したキングレコードのスタッフが本曲を歌わせる事

を提案し(ピーナッツもミルバもキングレコード)歌った事と、

その後に来日記念としてこの曲をレコーディングした事でこの曲が見

直され、一気に人気に火がついた。なおその際にミルバは曲名を「東

京たそがれ」ではなく「ウナ・セラ・ディ東京」とした。

ちなみにこのウナ・セラ・ディ東京はイタリア語で、日本語の意味

は”東京のある一夜”である。この事からピーナッツも曲名を「東京

たそがれ」から「ウナ・セラ・ディ東京」(番号・EB−987で変

わらず)に変更し、アレンジを変更し(この時の編曲は東海林修)再

レコーディングして1964年にレコードをリリースした。写真1枚

目。なお写真2枚目3枚目は再発盤(番号・BS−7040)でジャ

ケ違いが存在した。

この曲は当時、他にも和田弘とマヒナスターズ坂本スミ子、西田佐

知子との共作になっていて、中でも一番売れたのは、和田弘とマヒナ

スターズ盤。

曲名を変更した際には、歌詞も一部変更し最後に「たそ

がれのああ東京」と付け加えられている。個人的にですが私もどち

らかと言えばマヒナ盤の方が良いなと思う。和田さんの編曲と歌い方

がこの曲のイメージにぴったりと来るし。しかし、今ではこの曲は

ザ・ピーナッツの曲と言うイメージが浸透している。なおこの曲のエ

ピソードとして、岩谷が当時作詞する祭に、とある建物の窓からサラ

リーマンらしき男性が夕日に照らされながら、背中を向けて向こうへ

歩いて行くのを見て「街はいつでも後ろ姿の幸せばかり」と言うフレ

ーズを思いついた、と語っている。
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