ためになるレコードせどり塾 ・ジュークボックス使用のレコード


 今日は、在庫を整理していたら、こんな傷のレコードが出てきました。↓

この規則正しい放射線状の傷、もちろん普通に扱っていて、こんな傷

がつく訳がりません。じゃこの傷なんで付いたと思いますか?それは

ジュークボックスです。そもそもジュークボックスとは何か、知らな

い方もいるかもしれませんので、紹介しますと、レジャー施設やバー

などに置いてあり、お金を入れて選曲する事により自動的にその曲を

演奏してくれる、いわば音楽の自動販売機の様な物です。

そしてかつてはそのジュークボックスの演奏用にレコードが使われて

いました。ジュークボックス内部で機械的にアーム?が掴んで、盤を

出したり、戻したり。そうする事で、こんな放射線状の傷が付きま

す。更に以前”レコード盤のあれこれ”の回で紹介した”センター”

が付いている盤だとEPアダプターが入らないので、写真の盤のよう

にジュークボックスの内部に入れる盤はセンターを切り取ってしまう

のも一つ特徴でしょうか。

 そしてもう一つ紹介したいのがビクターのEPレコードのジャケッ

トです。ジャケットの裏面、左下の部分四角い枠が付いてます。
 
こんなの見た事あります?実はこれもジュークボックスに関係するも

ので、この四角い部分(タイトルカードと言います)を切り取って、

自社製(日本ビクター製)ジュークボックスの選曲のスイッチ部分に

入れられる様になっていたのです。このタイトルカードが入ったスイ

ッチを押せば、そこに書かれている曲が演奏される。そういう訳。で

このタイトルカードが採用されていたのが1970年代のそれも前半ごろ

で、ちょうどジュークボックスが流行った時代とも一致しますね。大

体こうやって使用された盤だと、ジャケも切り取ってしまう訳で、と

言うか盤とタイトルカード以外は必要無くジャケットもへたすりゃス

リーブも捨ててしまっているので、市場に出て来るとして盤だけと

か。それもまともな中古レコード屋はそんな放射状の傷つき裸盤なら

普通は廃棄なので、あればリサイクルショップとかですかね。まあよ

ほどの盤で無い限り売り物にはなりませんが。そんな盤を見かけたら

ジュークボックスで使用された物だと思ってください。

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