ためになるレコードせどり塾 レコード盤のあれこれ

 今日は、新津での委託販売用にスリップの型作り。コピー用紙にス

リップを書き、それをコンビニでコピーします。そうこうしているう

ちに、前回の古本市でのお客様から、探求本のお願い。あれば次回の

古本市での取り置きをお願いしますとの事。了解です。

 昨日の商品未着事件、局留めにての発送をお願いされたので、その様に

したのですがどうやらお客様が局に受領に行って無かったようで、いやはや。

さて、今日はためになるレコードせどり塾をやります。そもそもまず

は基本からと言う事で、レコード盤のあれこれを!

まず、レコードの種類ですが、SP(standardplay・スタン

ダードプレイ)、EP(extendplay・エクステンドプレイ)、LP

(longplay・ロングプレイ)と3種類ありSPが78回転、EPが45回転、

LPが33回転と回転数も違います。そのサイズはソノシートや特殊な盤

を除いて、7インチ、10インチ、12インチと、大きく分けて3種類あり

ます。7インチ盤は主としてEP盤(ドーナッツ盤、シングル盤ともい

う)や片面4曲入りのミニLP盤で、10インチ盤は主に1950年代まで作られ

ていたSP盤や初期のLP盤で、この初期のLP盤は国民がSPで10インチ盤に

慣れている事から最初のLPが12インチでは無く10インチで製造されて

いたと思われます。1960年代まで製造されてました。最後の12インチ盤

は、一般的なLP盤、クラシックや長唄SPレコード、一部45回転の12インチシングルもありました。

写真左から7インチ、10インチSP、10インチLP、12インチLP、12インチSP。

その7インチの写真の中、左からミニLP、EPセンター付き、普通のEP

です。この真ん中のEPの手裏剣の様な物はセンターと呼ばれ、丸いEP

用のアダプターが無くともターンテーブルに載せれると言うもので、

もちろんこれを切り取りアダプターを使って聞く事も出来ました。こ

れは主に1960年代まで日本ビクター系列のEP盤で使用されていました

が、60年代初期のEP盤で一部テイチクレコードも採用していました。

↓写真左から日本ビクターのセンター、それを切り取った盤、テイチ

クの珍しい四足のセンター、最後に珍しい外国のEPのセンター(プレス国不詳)

これは同じ盤でも後でプレスされた物はセンター盤では無い盤もあり、初

期のプレスかそうでないかの判別が出来ます。↓左センター盤、右通常盤

 次にレコード盤には色のついた盤があり、それらをカラーレコード

と呼びます。その中でも特に一般的なのは”赤盤”と呼ばれる物でし

ょう。これは主に東芝の1970年代までの初回盤や一部初期のビクター

コロムビアでも作られていました。↓(12インチLPの写真右の盤も赤盤です)

なおこの写真右の黒盤は、グルーブガード盤と呼ばれる物で、これは

レコードのレーベルと淵の部分が盛り上がっていてじかに重ね合わせ

ても、音溝同士がこすれあわない作りになっていました。これは主に

各社10インチ12インチのLPや、東芝系列のEPに採用されていました。

なおEPの場合はサイズが小さい事とレーベルが盛り上がっているの

で、その役目を果たしています。↓写真左グルーブガードのEP、右通常のEP。

 なお先ほど10インチ12インチLPがグルーブガードだと書きました

が、東芝、ビクターの盤を除き、初期のLP盤はそうでは無く、均一の

厚さの盤でした。これはSPレコードの形状に由来する物です。また東

芝も60年代のEPはグルーブガードでは無く、これもセンターの時同様

初期プレスかどうかの判別が出来ます。

↓同じレコードで左がグルーブガードのLP、右が厚さ均一の物。

更に演奏が終わった後、針がトレースし回り続ける溝を送り溝と言

い、通常はこれが真ん中に来ているのですが、SPや初期のLPではこれ

がずれています。それは蓄音器の作りに関係し、送り溝をずらすこと

で、トーンアームが一番レーベルに近づいた時に回転がガシャンと止

まる様に設計されていたため、わざと送り溝をずらしたのです。これ

をオートストッパー機能と言います。↓左、送り溝が端に寄ったSPと右LP

これらの他にもう一つ盤のプレス年代を判別する物として深溝盤があ

ります。これは初期のLPにはレーベルに深い溝がほられている盤で

す。↓左深溝盤、右通常の盤

とりあえずこんな所ですが、ステレオ、モノラルについてはまた今度

紹介する事とします。以上、役に立った方はポチッとな!
人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ